yozoraのkohaku duo(コハクデュオ)をレビューします。
コハクは2サイズあって、デュオは小さい方です。
寸法図を見たときは、デュオは小さすぎかな~と思っていたのですが、実際に見るとこれが意外によかった。
コハクの機能面はこちら↓でレビュー済みですので、今回はデュオの広さ感を中心にレビューします。
コハクデュオの基本スペック
ざっくり基本スペックです。
生地 | 150Dポリエステルオックス、フッ素加工、UV加工、PU加工 |
ポール素材 | アルミ(A6061) |
ペグ | ステンレス30cm 16本付属 |
重量 | 11kg(予定) |
価格 | 本体:89,870円、インナーテント:15,730円 |
開発にはゼインアーツ小杉氏が参加していますが、ゼインアーツの75Dポリエステルリップストップ、シリコーンコーティングではなく、一般的なポリエステルオックスで厚みを150Dとしています。
UV加工も施されてました。
150Dなのでクク2と同じ生地?と思ったのですが、クク2は遮光加工はされていません。
2人用で11kg。ちょっと重いかなと感じる部分はあります。
コハクデュオの外観
コハクデュオを斜めから。
デザインはコハク(4人用)をそのままスケールダウンしたもの。
全体の印象も変わりありません。
正面から。
多くのテントは「大開放スタイル」を作るのに手間がかかります。
コハクは難しい事を考えず、ただフロントパネルを開けるだけ。
パパッと解放スタイルが完成し、就寝時に戻すのも簡単というメリットがあります。
斜め後ろから。
目を引くのはサイドバイザーと後方の独特の形状。
※前回の展示会ではyozoraロゴは空を眺める窓の上でしたが、量産品では後方のバイザーに移動したようです。
真後ろから。(もうちょっと、ピシっと張っておいてほしかった)
コハク(4人用)は後方から出入りできますが、コハクデュオはできません。
基本はワンポールテントの構造で、前面立ち上げをデフォルトのスタイルとしたもの。
だけど、これまでの「ワンポールテントの前面を立ち上げたもの」とは全く違うスタイル。
ちょっと何言ってるのか状態ですが、明らかにこれまでなかったデザインです。
広いインナーと狭いリビングスペース
昨年の展示会で、4人用のコハクは実際に見ていました。
コハクの印象は、バイザー下まで使えばリビングスペースは広い。でも、フルクローズ時は結構狭い。
この点においてはコハクデュオも同じ印象です。
リビングスペースはテーブルとチェア2つでギリギリといった感じです。
昼間はバイザーの下で過ごせばいい。
たしかにそうですが、就寝時にフルクローズにすると、荷物を全部中に入れるのに苦労するかもしれません。
インナーテントは2人がゆったり寝るスペースがあります。荷物を置くスペースもありそう。
コハク(4人用)もそうですが、インナーの広さをもう少しリビングに配分してくれれば、と思ってしまいます。
とはいえ、コハクならではのデザインを損っては意味がないのでやっぱりこのままがいいかも。
広くはないけど、悪くない。不思議な感覚
そんな感じでいろいろな角度から眺めて、う~ん…。
とりあえず、座って確かめようかと腰掛けました。
「………悪くないね」
なんか偉そうですみません。悪くないんです。画像のとおり、スペースの余裕はありません。
前方のメッシュも閉じて体感しました。
「………全然悪くないよね」(また偉そうですみません)
チェアから外を眺めたイメージです。
繰り返しですが、リビングは狭いですよ。
それでも、前方をメッシュにしておけば視界が大きく開けて、窮屈感はありません。
コハクの解説動画で、「より自然を感じやすいテント」という言葉がありました。
別にコハクじゃなくても自然は感じられるし。とか思ってましたが、ちょっとわかったかも。
「軒」があることで、「安心感」と「外」のバランス感がいいんです。
例えばこんな感じ。
安心感 | 自然の体感度 | 総合点 | |
マンションの窓から景色を眺める | 100 | 10 | 110 |
草原に立ち景色を眺める | 30 | 100 | 130 |
古民家の軒下で景色を眺める | 80 | 70 | 150 |
軒下って、体感的には「ほぼ外」ですよね。
でもちゃんと守られてるから、不安は感じません。
なんか軒下って、総合的に強くね?みたいな。
この日の展示は4パターンありました。
・kohaku
・kohaku&インナーテント
・kohaku duo
・kohaku duo&インナーテント
この中で僕が一番気に入ったのは、コハクデュオの単体です。(インナーなし)
なんというか、いろいろちょうど良い。
狭すぎず、広すぎない。軒に守られて景色も充分楽しめます。
コットに寝そべり窓を眺める。
前に冬のおこもりキャンプは向かないかも、って書いたけど、その理由はインナーテントを付けるとリビングが結構狭いから。
じゃあ、インナーなしでもいいよね。
それに冬は無理して使わず、別のテントを使ってもいいよね。
1個で全部叶えようとするから、やっぱりどこかで無理が出る。
「難しい事、考えなくてもいいんだよ。」
kohakuが教えてくれているような感覚でした。
開放部が広くて出入りは楽
次にここ。入り口の高さ「140cm」。
いつも使うゼクーMも出入り部の高さが約140cmで、結構しんどかったんです。
だからコハクデュオも出入りはしんどいかも、と思っていました。
結果は、余裕でした。
ゼクーの出入り箇所は三角形。腰と膝を曲げて頭を下げる必要があります。
対してコハクデュオの出入り口は大きな台形。
腰をわずかに曲げ、頭を下げれば「スッ」っと出入りできます。コハクの出入りは楽でノーストレスです。
テントへの出入り時の負担は許容範囲か?超重要なので、これはよかった。
まとめ
まとめます。
・広くはないけど、心地よい
・解放感は充分
・軒の安心感と自然の近さが心地よい
・テントへの出入りは楽
こんな感じでしょうか。あとは、
・設営は簡単で、だれでも綺麗に張れる
・他にない個性的で美しいデザイン
・機能面はゼインアーツクオリティ
kohaku、良いテントです。
あともう少しだけ安かったら、よかったなと思ってしまうのは…わがままですかね。
以上、コハクデュオのレビューでした!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。