ゼインアーツのゼクーM。斬新なデザインに一目ぼれし、購入しました。
テントを立てる前に取説やブログでじっくりと研究し初張りに挑んだのですが、あまり綺麗に張る事ができませんでした。
ですが、何度か設営していく中でちょっとしたコツを掴み、今では満足する状態で張る事ができるようになりました。
備忘録もかねて、美しく、綺麗に張るためのポイントを記録に残します。
<追記>
自作の設営ガイドでを使用した結果、劇的に設営が楽になりました。
しかも、綺麗にかっこよく張れます。
自作といっても、材料はダイソーだけで揃います。ぜひ、参考にしてください。
初張りでの失敗
入念な下調べをして挑んだ初張りですが、納得のいく仕上がりにはなりませんでした。
失敗1:生地の弛み
まず、正面入り口の左側ですが、ご覧のとおり生地がたるんでしまっています。
一方、入口右側はまあまあです。
が、この正面の大開口部のチャックを上から下に閉めていくと、最下部(地面側)はかなり固く閉めずらい状態になっていました。すごくストレスを感じます。
この原因は、「六角形が歪んでいた」からです。
大開口部は適正な幅に対し、広くなりすぎていた(引っ張られ過ぎた)為、チャックが固くなってしまっていました。
失敗2:角が綺麗に出なかった
次に下部に小さいベンチレーションのある場所です。
画像の青丸部分はしっかりと△形状で”角”が出ています。
赤丸部分は下の方は△形状になっていますが、中央からテント上部は、”角”が出ておらず平らにつぶれてしまっています。
この原因もやはり、「ベースの六角形が歪んでいた」からです。
六角形の辺が、適正~狭い場合:角が出ます。
六角形の辺が、適正~広い場合:角が潰れます。(左右に引っ張られ過ぎの為)
失敗3:正面の方向がずれた
図はゼクーを真上から見たものです。
設営手順はまず図にある緑の四角形の四隅をペグダウンします。
だた、多くの人がテントの正面とする大開口部は、赤矢印の位置であるため、四角形をペグダウンする際に正面をイメージしずらいです。
僕が初めてテントを張った時もやはり、ずれました。
富士山を真正面にテントを張るぞ!
と、思っていたのになんかちょっとずれた。ということが起こりやすいです。
ゼクーMを美しく綺麗に張るための7つのポイント
さてここからは、僕の経験上でここがポイント!と感じたところを上げていきます。
トップのベンチレーションは先に開けておく
最も高い位置にあるベンチレーションは、メインポールでテントを立ち上げる前にしっかりと開けておきます。
このベンチレーションの位置=テントの大開口部となるので、まずベンチレーションの位置を確認して正面を決める。そのままベンチレーションを開けておく。の手順が良いと思います。
そこそこ高い位置なので、開け忘れると後で面倒ですし、へにゃっとつぶれたままというのもあまり見栄えが良くないです。
【重要】最初の四角のペグダウンの順序を決め、綺麗な四角をつくる
設営の第一ステップにして、最重要工程です。
ここで綺麗に張れるかどうかの7割は決まるといっても過言ではありません。
ゼクーの設営ではまず四角形にペグダウンし、次に六角形を作りますが、この四角形が歪むと全てが歪んでしまいます。
グレーのビルディングテープの4カ所(左図の黄色)をペグダウンする際、黒いビルディングテープのある側(右図の①)からペグダウンすると良いです。
この際、黒テープがたるみ無く伸びている事を確認します。
次にペグダウンした位置から直角に右図②をペグダウンします。
また、後に微調整することも考慮し、ペグは深く刺さず、仮止め程度にしておくと良いです。
取説を見ると黒いビルディングテープはセンターに長いものが1本だけに見えますが、実際は右図のように外側3カ所にもあります。(エクステンションフレームの位置)
この黒テープも確認しながら設営すると、テントを綺麗に張れます。
ペグダウン位置が正しい場合、テープは弛みなく伸びているはずです。
【重要】六角形を作る際に、ビルディングテープは直角に交差させる
最初の手順で、綺麗な四角形でペグダウンしたのに、完成したら歪んでいた事があります。
原因は、六角形の最後の2カ所のペグダウン位置のズレでした。
最後の2カ所(左図の黄色の位置)をペグダウンする際は、グレーと黒のガイドテープが直角に交差する位置とする必要があります。
ここがずれると生地が弛む場所と引っ張られ過ぎの場所ができ、全体のバランスが崩れてしまいます。
また、正しい位置にペグダウンしている場合、黒いガイドテープはちょうどセンターポールの位置を通ります。
大変重要ですが、かなり見落としやすいポイントです。
Aフレームのバックルの止め位置に注意
Aフレームのバックル(またはフック)は、フレームの太くなってる場所で固定し、しっかりと締めます。
締めが不十分だとバックルがフレームの細い位置までずれてしまい、テントの「Aの頂点の部分が凹んでしまいます。
ベンチレーション部のガイラインはなるべく遠くでペグダウン
3か所あるベンチレーション部のペグダウンは、なるべく遠くの位置でペグダウンします。
位置が近すぎると、テントに弛みが出てしまう為です。
位置を遠くとすることで、しっかりと角がでて形が綺麗になります。
スカートを固定する
もはや趣味の領域かもしれませんが、スカートは固定する派です。
だるんとしているより、ピシッとしているほうがかっこいいと思います。
あとはここを固定しないと、風がある日は芝や草が結構舞い込みます。
デメリットは、これをやると一気にペグの必要本数が増えることです。
【参考】ゼクーMのペグダウン本数
①基本:12本
②強風時の補強:6本
③スカート固定用:1辺つき2カ所=12本
④Aフレームのジッパー最下部(好みで):3本
仮に全部やると、驚愕の33本です。まあ、やったことないですが。
なお、付属の純正ペグの通常の使用振り分けは下記のようになります。
Yペグ25センチ・6本 … 上記①のメインペグで6本
Vペグ17センチ、15本 … 上記①に6本、②に6本、④に3本
※スカートの固定は「止まっていれば良い」だけなので、短いペグで軽く打つ程度で大丈夫です。本数から感じるイメージよりは割と楽です。
ガイロープは全て張らなくても問題ない
画像の赤丸位置のガイロープは、強風時の補強用であるため、通常は張らなくて問題ありません。
補強した場合はロープに引っ張られ、テントの形が若干変わります。ないほうが形がよく、すっきりとして美しいと思います。
また、使用していないガイロープがだらんと垂れているのはあまり好きではないので、補強部は脱着可能なようにカラビナをつけました。これ、超オススメです。
amazonで購入したTITECOUGOはベストセラーだけあって、デザインも作りも良くとても満足しました。
スタンダードなブラックを購入しましたが、違和感なくハマります。グレーやシルバーでもかっこいいですね。
ゼクーの補強用ガイロープは12本あるので、カラビナは12個買うとぴったりです。
おまけ:ぴったりサイズのグランドシートがあればすごく便利
5角形または6角形のグランドシートがあればすごく便利なのになあ、などと思っています。
ぴったりサイズのグランドシートがあれば、、、
- テントの向きに悩まない
- ペグダウンする位置に悩まない
- 正しい位置にペグダウンできる=綺麗に張れる
- 大事な大事なテントを汚さずに設営できる
ああ、欲しい。こんな製品が欲しい。
グランドシート自作の際の寸法案は、こちらの記事で書いています。
おまけのおまけ:ゼクーLも、やっぱり美しい
ゼクーLの展示会へ行きました。
想像以上に大きくゆとりがありました。
そしてやっぱり、かっこいいですね。
構造はゼクーMと同じなので、設営手順も同じですね。
参考になれば、とても嬉しいです。