キャンプにマイ暖を導入して6回キャンプで使ってみました。
一言で評価すると、
「スポット的にすぐ暖かくなるが、大きいテントを暖める能力はない」
まあ、予想通りです。でも、それならば、
「小さめのテントならば暖められるのでは?」
という疑問が湧きます。
てことで早速検証してきました。
テスト環境とテスト条件
まずテスト環境をご紹介します。
気象条件
2022年2月:ふもとっぱらキャンプ場(標高830m)
テスト時外気温:ー8℃~ー10℃程度
当日の気温状況は下記参照ください。テストは早朝に実施しました。
テント環境
テント:ゼクーMに入れたTCルーテント内でテスト
TCルーテント寸法:220×180×130cm(h)
※左右のベンチレーションを解放。前後の出入りを換気の為、上部5センチ程度あけた状態で実施。
カンガルースタイルでの検証ですが、
・マイ暖以外の暖房は不使用。
・就寝時に暖房器具は全て消し、目が覚めた早朝4時過ぎにテスト実施。
・ルーテント内-5℃とキンキンに冷えた状態でスタートした。
という点でご理解ください。
テスト実施の7時間前~テスト実施中は、他の暖房器具を使用していません。
燃料
ガス缶はSOTOのパワーガス(ST-760)を使用。
前回検証していますが、この気温になるとノーマルのガス缶(イワタニのオレンジやSOTOのST-700)では、マイ暖は着火しません。
なお、マイ暖の火力モードは「標準」と「弱」があり、今回は標準モードでテストしました。
マイ暖の設置場所
テント内のほぼ中心に床置きで設置しました。
温度計の位置
温度計はフィールドラック上に設置。床面からおよそ30cmの高さに置きました。
テスト結果:マイ暖はソロ用テントを暖める事ができる
早速結論ですが、マイ暖はソロ用サイズのテントを暖める能力が充分あります。
上記グラフがテスト結果です。
ー5℃の室温からスタートし、30分で6℃まで上昇。1時間後には10℃に到達しました。
点火後、すぐに暖かさを感じられます。
30分で、もうだいぶ暖かいなと感じます。
1時間、もうぜんぜん余裕です。ちょっと暑いくらい。
期待以上の結果でした。
TCルーテントは220×180×130cm(高さ)のサイズです。このサイズのテントならば、マイ暖はメイン暖房として充分な役割を果たしてくれます。
小ネタ:パワーガスはちょっと値段が高いですよね。ある程度室温が上がったら100円のガス缶に切り替える事で節約できます。
マイ暖のいい所
改めてマイ暖のいい所を整理します。
すぐに暖かい
やっぱりコレです。テスト時の室温はマイナス5度。シュラフから出ると寒くてたまりませんが、とりあえずマイ暖をつければすぐに暖かい。これが本当に助かります。
灯油ストーブの場合、暖かさを感じるまでは少し時間がかかります。
軽量&コンパクト
荷物は少ない方が絶対いいです。でも、寒さを我慢するのは嫌。
ソロキャンならば、重たいストーブを持って行かなくても、これで充分。片手でひょいっと持てます。
燃料も面倒な灯油の運搬と給油に比べたら、ガス缶数本持っていくなんて楽勝です。
ソロサイズテントでの取扱い注意点
換気に注意
空間が狭いほど室温は上がりやすいですが、同時に一酸化炭素中毒のリスクも上昇します。
換気には大型テント以上に配慮が必要です。充分注意してご使用ください。
ガス缶の残量チェック
マイ暖は燃料が切れると自動的に消化する機能があります。
但し、マイナスの低温環境下では、気化がうまく促進せず燃料が残っているのにマイ暖が消えてしまう事が稀にあります。
燃料が残ったままガス缶を廃棄するのは非常に危険です。廃棄前に軽く振ってみて、空であることを確認してから廃棄しましょう。
まとめ:マイ暖は用途に合えば、かなりコスパがいい!
とりあえず安かったから…購入したのはそんなきっかけでした。
広いテントで暖かくなるのを期待すると、イマイチかな。と感じるかもしれません。
ですが、「すぐに暖かくなるスポット暖房」として使えば、満足度はかなり高いです。
そして今回のように、コンパクトなテントであれば充分な暖房能力を発揮します。もはやソロキャンプでは、これでいい。ではなくて、「これがいい!」になります。
やっぱり物は使いようなんだな。とあらためて感じましたのでした。
以上!マイ暖はソロキャンで使えるか!?の検証結果でした。
参考になれば、とても嬉しく思います。
では、また。