「ほぼ日」が立ち上げるアウトドア新ブランドのyozora(ヨゾラ)
ゼインアーツの小杉氏が参画しており大注目しています。
そのヨゾラのファーストプロダクトはkohaku(コハク)という名のテントです。
このコハク。只者ではない予感がしており大注目しており、じっくり考察していきます。
※当記事はコハクの詳細スペック発表前に記載しています。
内容については個人の予測領域であり、実際にリリースされる製品とは異なる恐れがあります。ご了承ください。
2023.10.10追記 実際に展示会で見てきましたので、こちらでレビューしました
コハクとは、どのようなテントなのか
既に公開されている情報や動画から、見えてきた事をまとめます。
- 4人用、2人用の2サイズあり
- ワンポールベースでフロントを2本のポールで立ち上げる構造
- フロントは解放・メッシュッ・クローズにできる
- 幕と一体化した内側のメッシュ部(クローズも可)の端部にはスカート装着
- 外側の幕はすっきりして各所の曲線が美しい
- 横からみると、形状はロロに近い
- 特殊な変形機構なない
- ガイロープは緑
- 後方の形状がかなり独特。夜空を眺める天窓あり?
- 2024年1月25日~予約開始。発送は春頃
さて、小杉氏より「ゼクーやギギでやりたかった事のわりと最終型」とコメントがありました。
どの部分にあるか考えていきます。
伸びやかで美しいコハクの形状
コハクを見た第一印象は、形状が美しいテントだな…という事です。
特に側面端部の曲線と、後方に伸びやかに流れるラインが印象的でした。
形状としては、ロロに似ているようにも見えますが、スカートがない事でよりすっきりとしています。
外観で幕の端部にラインが入っている(画像の赤ライン部)のが見えますが、内側にはもう1枚メッシュ付きの幕があり、その結合部のラインです。
コハクの秘密はここにあると見ています。
機能と美を両立したコハク
ゼインアーツの思想に「機能と美」があります。
機能だけでなく機能と美の両立を妥協なく目指す。コハクからもその思想は強く感じます。
最大のポイントは、すっきりとしたデザイン&美しい曲線を表現しながらも、内側の幕はスカートを備えフルクローズできる事で防寒性も備えている。
これこそまさに「機能と美」です。
コハクの側面のラインと緩やかに後方へ下がっていくラインが印象的で、とても「綺麗」です。
個人的には「スカート」がポイントだと思っていて、たとえばギギ1はスカート無しでとてもすっきりしたデザインですが、冬は隙間風に悩みます。
逆にゼクーは機能的で快適に過ごせますが、それは「スカートがある」影響が大きいです。
スカートはないほうが美しいが、あったほうが快適。この課題に対し、コハクは1つの答えを出しているようです。
「進化の最先端」がここにある。というコメントはここにあったのでは、と感じます。
テント後方のデザインに秘密あり!?
コハクは上から見ると8角形のような形状をしています。
インナーはセンターポールに固定するタイプで、2ルームテントとして使用できます。
後方のしぼった形状に対して、前方は開いた形状になっており、リビングの快適度は高そうです。
そして、コハクの最大の謎は後方の不思議な形状です。
テント後方の下部はロロのような形で通気性を確保。
それはいいとして、その上に半円?のような開放部があります。
なんだコレ???
煙突穴よりずっと大きく、用途がよくわかりません。
もしかして、「夜空」を眺める為の開放部とか?
【後日追記:上記で正解でした】
ブランド名とマッチしますが、インナーからは少し離れているような気もします。なんでしょう。
なんなら人の出入りもできそうですが、あえてここから出入りする必要性も疑問だし。
早く答え合わせをしたいですが、続報を待つとしましょう。
コハクに弱点はあるのか?
さて、良い点ばかりではなく、デメリットについても考えてみましょう。
1つ目:耐風性はどうか
基本構造はワンポールですが、フロント2本の立ち上げはアレンジでなく基本スタイルです。
となると、耐風性はどうでしょうか?
跳ね上げ可能なテントの多くは、就寝時はクローズにします。
ですが、コハクはフロントを立ち上げたままです。ロロのようなサイドフレームもありません。大丈夫でしょうか?
…と心配しておいてアレですが、小杉氏の設計ですので大丈夫でしょう(笑)
【後日追記:フロントパネル部はコの字型フレームがあり、強度が確保されていました。】
2つ目:夏の通気性は?
コハクは後方もある程度解放可能で、そこそこの通気性を確保しています。
ですが解放面積はそれなり、側面はそもそも解放できず、夏はどうしても熱がこもる事になりそうです。
まあ、夏はどのテントを使っても結局暑いですけどね。(コハクが特別悪いって話ではないです。)
比較するならば、ギギ1TCのようなTC素材&前後とも大解放可能なテントと比べた場合、夏の快適性はどうしても劣るかと思います。
3つ目:雨天ではどうか
コハクは2ルームタイプで雨天でも比較的快適に使えそうです。
注意点としては、2本のポールで平行に立ち上げる形状の場合、その上部は雨が溜まりやすいです。
実際に使ってみないとわかりませんが、せっかくの美しいデザインのテント。雨が溜まって幕が伸びちゃった。。と落ち込まないように、ちょっと気にしておきたい所です。
【後日追記:軒の中央に雨を流す為の、ロープ接続箇所がありました】
コハクはどんな人におすすめか?
コハクはどんな人におすすめか?偏見こみこみで考えます。
「ロロもいいけど、ソロサイズのロロが欲しい」
こんな人にドはまりするのでは?
ゼクーもギギもいいけど、出入りで腰がしんどい。
ロロは最高だけど、もう少し楽に設営できるやや小さめのがあったらいいな。
美しくてかっこよくて、テント内から景色が見れて、冬も使えて、設営も簡単で軽くて。
コハクはそんなわがままを叶えてくれるテントのように思います。
逆に、ファミリー使用として考えた場合は、やっぱりロロがいいのかなと思う所もあります。
価格はロロより安くなりそうですが、ロロともしっかりと比較した上で選び、後悔ないようにしたいですね。
さて、あれこれ書きましたが、かなり期待のテントです。
うーん、早く現物が見たいです。
それでは、また次回。