NBOXを購入して数か月。
ACCは素晴らしいと思う反面、LKAS(レーンキープアシストシステム)にはあまり良い印象がありませんでした。
最初に使った印象は「不快」だったんです。
ですがそのシステムの役割と機能をしっかりと把握し対策することで、良い評価へと変わってきました。
順に解説します。
LKASが不快に感じた理由は?
「なんだこれ?いまいちだな。これはいらないな。やめよ」
僕が初めてLKASを使用した感想がこれです。
単純に不快だった。だからやめた。
自分の意志に反してハンドルを動かされるのが不快だった。これです。
人は、自分の感覚に合わない事を、不快と感じます。
冷静に考えれば当たり前の事。システムがアシストするからハンドルが動く。
機能の事をしっかりと理解しないまま「自分の意志に合わないから不快」と評価をしてしまっていたのです。
思っていた通りの機能だった=快適。思っていたのと違った=不快。
人の評価って、結構いい加減なものです。
LKASの役割を誤解せずに理解する
LKASとは、その名前の通りレーンのキープをアシストする機能です。車線維持支援システムともいいます。
もっとも重要なのはLKASは運転者の「補助」機能であるという事。
まちがっても、自動運転機能と勘違いしてはいけません。
ホンダのHPには、以下のように記載されています。
ACC&LKASで自動運転できる!と勘違いした人は、全然だめじゃん…と酷評するでしょう。
やっぱりこれも、(勝手に勘違いして)思っていたのと違った=不快!という評価をしているだけです。
またLKASは、道路上の白線(黄線)検知し、車線の中央付近を維持するように調整します。
中央付近の走行時は「弱く支援」し、車線に近寄るほど「強く制御」します。
よって、車線の左側を走る癖のある人がLKASを使うと、頻繁にステアリングを強く支援され、「不快だ」と感じてしまうということが起こり得ます。
・「MAIN」スイッチ→「LKAS」スイッチで作動
・約65km以上で作動する
・意図的に車線を超えるステアリング操作では作動しない
・ウインカーが出ている際は作動しない
LKASの機能を正しく理解しよう。
LKASは、運転手に変わり車線維持するのではなく、運転者の車線維持を手伝ってくれるシステム
LKASを快適に使うコツは?
LKASの機能を理解した上で、僕が感じたちょっとしたコツをご紹介します。
ハンドル操作をある程度システムにまかせる
これです。
ポイントは、全てではなくある程度という点。
イメージ的には、自分70%:システム30%程度の感覚です。
具体的には、ハンドルを握る強さを通常よりやや軽めにします。
ハンドルをしっかりと握っている際にシステムが介入すると、手が不意に持っていかれる感覚で不快に感じます。
ですので、ハンドルを少し軽めに握ってあげます。
この状態でシステムが介入すると、「ククッ」と手の中でハンドルが動く感触がわかります。
軽めに握れば、手に感じる制御の不快さがぐっと減ります。
むしろ「お、LKAS仕事してくれてるのね」と余裕がでます。
※軽くと書きましたが、もちろん、緊急時にはすぐに対応できる状態をキープします。
このように主導権は自分で持ちながらも、ある程度はシステムにまかせる(補助してもらう)事がよいと思いました。
結果として、不快さは大きく下がり(ゼロではないけど)、システムが仕事しているありがたみも感じられるようになりました。
無理に使わず、不安な時だけ使うのもアリ
さて、不快さを抑えながらシステムを生かす「軽く握る」という案ですが、それでもやっぱり不快。と思う方もいるかもしれません。
無理して使って、不快さのあまり運転に集中できないのでは本末転倒です。
でもちょっと待ってください。そうだとしても、
今後一切使わない。というのはやっぱりもったいないと思うんです。そこで提案させて下さい。
いつもより疲れている時、考え事で運転に集中できない時だけでもシステムを頼ってはどうでしょうか。
年に数回の長距離移動。なれない旅先の高速道路など。そんなシーンって、年に数回はあると思います。
LKASのおかげで、最悪の状況を免れる事につながるかもしれません。かけがえのない家族の命を守れるかもしれません。
システムは「快適にする」だけではなく、「命を守る」という重要な役割もあります。
その機能=やさしさは、ありがたく受け取りうまく付き合っていくほうがよいと思います。
以上、N-BOXのLKASの使い方についての提案でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。