Camdoor様より寝袋「暖パン」を提供頂きましたので、レビューします。
一言で表すなら「布団のように気軽に扱える寝袋」です。
なお、事前にデメリットも記載することについてご承諾頂いていますで、忖度なしでレビューしていきます。
では、いきましょう。
Camdoorってどんなブランド?
正直あまり聞きなれないCamdoor。
調べてみたところ、寝袋やインフレーターマットといった「寝具」に特化したブランドのようです。
ブランドコンセプトはこちら。
「最高の睡眠を作り出す」
フクロウは森の守り者、CAMDOORもそのように、自由と自然を熱愛しているアウトドアする勇者を守りたい
シュラフの外にもインフレーターマット等を販売しています。
暖パンのスペック
次にCamdoorの寝袋「暖パン」のスペックです。
暖パンの名称は、食パンをイメージしたデザインからきているとの事。
生地 | ポリエステル100% |
中綿 | アーティフィシャルダウン |
使用時サイズ | (約)210×100cm |
収納時サイズ | (約)50×27×23cm |
重量 | 2500g |
聞きなれない「アーティフィシャルダウン」はいわゆる「人工ダウン」の事でした。
なーんだ、と思う方もいるかもしれません。
でも、寝袋選びで最悪なのは、安価なダウンを買って起こりうる「獣臭」だと思います。
臭いが全然取れなくて何度も洗ったり干したり…辛すぎます。
暖かさは湯たんぽや電気毛布でカバーできますが、臭いはどうにもなりません。
臭いがない・洗える・そこそこ暖かい人工ダウン、個人的には選択肢としてありだと思います。
暖パンの特長は?
暖パンの特長はこんな感じです。
- 封筒型でゆとりあるサイズ
- インナー付き
- 連結して多人数で使える
- 布団に近い感覚で使える
僕も封筒型&連結可能な化繊シュラフを使用していますが、割と気に入っています。
さらに暖パンはインナーも付属しており、布団に近い感覚で使用できる事も特徴です。
実際に使ってよかった所
では、実際に使ってみてよかった所をいくつか上げていきます。
キャンプ用シュラフ=窮屈で寝づらそう。
そんなイメージを持ち、キャンプを敬遠している方もいるかもしれません。
暖パンは、ゆとりある封筒型のサイズで、フルオープンも可能でした。
家で寝るときって、暑いときは布団を蹴り、寒くなったら布団をたぐり寄せたりしますよね。
暖パンは、そんな使い方が似合うシュラフです。
足先だけ解放することもできます。
人によっては、必須かもしれません。
余談ですが、インフレーターマットとの間に、何か布を1枚敷くのがおすすめです。
マットの上でシュラフが滑りにくく、しっかりと眠れます。
フルオープンはかなりのサイズ。大人2人&子供1人にいいサイズ感です。
実際に暖パンをレビューしたのは9月中旬です。
まだまだ夏の暑さも残り、夜は湿度も高い状況でした。
さすがにインナーは取り外して、サイドは大きく開けた状態で寝ました。
暑くなったらはねのけ、涼しくなったらお腹にだけ掛けたり。
これまさに、家での布団と同じ使い方でした。
季節によって使い分けできるのはフルオープン可能な封筒型ならではです。
内側はサラッとしており肌触りがよかったです。
本体の厚みはこのくらい。
ふっかふか、まではないですが、ペラペラというほどでもない。普通な感じです。
インナーはまるで大きなブランケットのよう。
やっぱり暖パンは、シュラフの中というより布団の中。こちらのほうがしっくりきます。
インナーは、内面が起毛タイプで反対側はサラリとした感触でした。
暑さや好みで裏返して使用してもいいかもしれません。
このサラサラ感は、キャンプ専用の寝袋という感覚より、やはり布団の方が近いです。
家族をキャンプに誘う時、「布団とほとんど同じだよ」と言えるので説得しやすいかも。
シュラフの収納って、結構面倒なんですよね。
小さくならなくて、収納袋に押し込む時にまた膨らんでしまったり…。
その点において、暖パンは全く問題ありませんでした。
理由は、実用的なバンドと余裕のある収納袋のおかげです。
なお、公式の手順の「シュラフを縦半分におり、端から巻く」よりも、
「縦半分に折り、さらに上下を2つ折りにしてから巻く」方が簡単でした。
収納時によくある、巻いているうちに膨らむ、が起こりにくい為です。
巻いた後は足で抑えたまま2本のバンドで固定します。
このバンドがあることで、袋への収納もスムーズになります。
収納袋のサイズも余裕があり、収納はとても簡単でした。
コンプレッションベルトで締める事で、サイズも少しだけ小さくできます。
収納が面倒なシュラフって実際にあるんですよね。撤収の度にため息がでます。手も痛くなるし。
こんなストレスは絶対ないほうがいいです。
実際に使っていまいちだった所
次にいまいちかな、と思った点をいくつか。
インナーの固定は4か所のみです。
サイズに対し固定箇所が少なく、シュラフの中でぐちゃぐちゃになってしまいます。
インナーはシュラフ内で二つ折り状態なので、「筒の中に体を入れる」ような感覚になるのですが、シュラフは大きいのにちょっと窮屈だなと感じてしまいました。
いっその事インナーは固定せずに使用した方が良い気がしました。
そうすれば、広いシュラフ内でインナーを被ったまま自由に動けます。
収納サイズはそれなりに大きく、重量もそこそこあります。
「ゆとりあるサイズでインナー付き」なので当然ですが、コンパクトさを重視する方は要注意です。
とはいえ、オートキャンプであれば問題にならないサイズ、という点も補足しておきます。
まとめ:暖パンはこんな方におすすめ
ということで、僕が感じたメリットとデメリットをまとめます。
内側がサラサラで気持ちいい
収納が簡単
△インナーの固定が4か所のみ
△収納サイズ・重量はそこそこある
やはり「布団感覚で使える事」が最大のメリットでしょうか。
窮屈だと眠れない!なるべく布団に近い環境で寝たい!でも布団は持っていきたくない!
そんな方にいいかな。と思いました。
今回は9月ということもあり、暖かさは評価できませんでした。
ただ、封筒型シュラフは中に毛布や湯たんぽも入れやすく、寒い時も調整がしやすいというメリットもあります。
いっその事シュラフinシュラフだってあり。(僕、真冬はやります笑)
ある程度の寒さは「知恵」で乗り切る事もできますので。
ということで、今回はCamdoorの封筒型シュラフ「暖パン」のレビューでした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。