僕のキャンプスタイルは「ギア汚したくない系キャンパー」です。
言い替えると「ヘタレ系」です。
どちらかというと雨キャンプは否定派でした。あれもこれも汚れるし、楽しめないし。
ですが、雨キャンプを何度か経験していく中で、ふとこんな考えが生まれました。
「ある程度の条件が揃うと、雨キャンプは晴れより快適になるかも」
もちろん、その条件はかなり厳しいですが、
厳しい分だけ、クリアした時は「雨歓迎」に一転します。
雨キャンプが快適になる条件とは
雨キャンプが快適になる条件=雨でもキャンプをキャンセルしなくてよい条件とも言えます。
※これは僕の場合の条件ですので、あくまでも参考までに
条件1:季節は夏
条件2:降水量が2mm以下
条件3:風速が3m以下
条件4:オートサイト
条件5:タープ&小型テントがある
条件6:サイトの地面が芝か砂利
条件7:チェックアウト日が晴れ
条件8:チェックアウトが11時以降
順に解説します。
条件1:季節は夏
もっとも大事なのは、雨が「不快を快適」に変えてくれるかどうかです。
暑い季節の雨は、涼しさをもたらし不快感を和らげてくれますよね。
あとは虫問題。雨が降る事により、飛び交う虫の数が減るように感じます。
雨は虫が増える、という意見もありますが、キャンプ中のタープ下に限ると減っていると実感します。
暑さを和らげ、虫が減る。つまり、「不快が快適に」なります。
夏キャンプに行かない理由の多くは、暑さと虫問題です。そしてその不快要素は雨が解決してくれます。
条件2:降水量が2mm以下
雨で快適になる!といっても、もちろん限度があります。
いくら涼しくても、ドシャ降りで楽しめるかって、そりゃあ無理。
僕の中での降水量のイメージとしてはこんな感じ。
~2mm:弱い雨
~4mm:しっかり振ってる雨
5mm~:強い雨
4mm以上の雨でもキャンプはできますが、快適とは言えません。
雨が強いほど地面からの跳ね返りも増え、靴や道具が汚れます。
フィールドラック等を使い荷物を地面に直接置かないようにするのも必須。
また、雨量はタープの倒壊につながる可能性もあるのでシビアに。よって、2mm以下を条件としました。
条件3:風速が3m以下
キャンパーにとって、風問題は最重要ですよね。
キャンプ始めてからは、キャンプに行かない日まで風速を気にするように(笑)
いくら雨が弱くても、強風では楽しいキャンプになりません。
雨で風速5m以上なんて論外です。
よって、3m以下を条件としました。
もっと言うと、ベストは1~2m。暑い季節を条件にしているので、多少の風はウェルカムです。
条件4:オートサイト
これは説明不要かも。
サイトの真横に車があれば、設営・撤収もしやすく、道具も濡れにくい。
ていうか雨の日に荷物を担いで運ぶのはあまりにも大変です。
雨の日は、車のリアハッチ下は安息の地にもなります。
オートサイトは必須の条件です。
条件5:タープ&小型テントがある
タープなしでも雨キャンプはできます。
ただ今回は、晴れより快適になる雨キャンプの条件、ですのでこちらを入れました。
タープは、
・自由に動き回れるサイズ感であること
・雨が吹き込みにくい形状
が好ましいです。
せっかくタープがあっても、自由に動けなかったら不快ですよね。
シンプルに大きいタープがどちらもクリアできるのでおすすめです。
そもそもタープは畳みやすくサイズが大きくても撤収も簡単ですし。
テントも同じく設営・撤収が簡単なコンパクトなものがいいと思います。
夏だから起きてる間はずっと外。テントは寝るだけだもんね。
条件6:サイトの地面が芝か砂利
見落としがちなサイトの地面。
水はけのよい芝や砂利と、ドロドロになってしまう土では快適さが全然違ってきます。
大切な道具は汚したくないですし、キャンプは楽しめたけど、撤収時にテントが泥だらけでは、後味も悪いです。
寝床はマットではなくコットにしておけば、浸水してしまった場合の被害も少なく済みます。
条件7:チェックアウト日が晴れ
「雨でもチェックアウト日が晴れなら、キャンプに行くよ」割とよく聞く話です。
濡れても帰りに乾くならいいじゃんってやつですね。
ほんとその通り。先輩キャンパーさん達の言ってる事って、やっぱり真実が多いです。
さあ帰ろうか!って時に快晴か雨かは、まさに天国と地獄。
雨撤収をがんばってもその先には、テントどうやって乾かそう問題をお持ち帰りする事になります。
家に帰ってから、ため息つくのは嫌ですよね。
条件8:チェックアウトが11時以降
チェックアウト日が晴れ!行ける!!と雨キャンプ決行したけど、
10時チェックアウトまでに、テントが乾かなかった…。
これもよくある話です。悲しみ。
感覚的には11時以降だと安心感が大きいです。
注意点として「日が当たり出す時間」の要素も大きく関わります。
山に囲まれたキャンプ場では、サイトに日が当たり出す時間が思いのほか遅く、チェックアウトまでに乾かなかったという経験もあります。
キャンプ場の地形もイメージできていれば、失敗が少ないです。
googlemapの航空写真でキャンプ場を眺めると、ある程度はイメージできます。
その他:雨がもたらす「不快→快適」
雨=ネガティブと考えがちですが、冷静に考えると良い点はまだあります。
予約しやすく、人が少ない
快晴と雨天、空いているのは当然ながら後者です。
予約開始と同時に埋まる人気のキャンプ場でも、雨予報になった途端、キャンセルが出たりします。
キャンプはゆったりと自然を楽しみたいもの。
ですからやっぱり、空いているほうが都合がいいです。
いつも予約できない憧れのキャンプ場。多少の雨でも行けるなら、行っちゃったほうがいいようにも思います。
雨が人の声・存在感を消してくれる
晴れの場合、周りのサイトの話声がよく聞こえてきます。
夜間のテント内での話し声も、なぜか近くに聞こえてくるんですよね。
雨音は、その声もかき消してくれます。
やっぱりここでも「不快から快適」に、雨が環境を変えてくれます。
ドシャ降りでは不快ですが、ほどよい雨音が心地よかったという経験って、結構あるのと思います。
まさに恵みの雨、ですね。
まとめ:条件が整理できれば、もっと楽しめる
というわけで、雨キャンプを真面目に考えてみました。
かなり厳しめですが、今回の条件が揃った場合はキャンセルは不要!むしろ雨を歓迎できます。
あとはその時の気分次第で条件を多少緩和しても良いかもしれません。
自分にとっての不快要素が整理できていれば、雨=キャンセルという考えはもったいないよね、って気がしてきますね。
以上、雨キャンプについてじっくりと考えてみました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
今後もよきキャンプライフを!