ゼクーMの購入からおよそ1年。
はじめはどのペグを買えば良いのかさっぱりわからなかったのですが、いろいろなキャンプ場で設営する中で、自分なりの結論がまとまってきました。
無理な話だけど1年前の自分に教えてあげたいです。
最初から分かっていれば、どれだけ節約できたことか…
失敗談も交えながらお話していきます。
※2024年4月追記
現在のペグの使い分けはこちらが最新です。
・グラートステイク28 6本
・チタンペグ25cm 12本
・打刀16cm スカート固定用
結論:グラートステイクとチタンペグが最善
とりあえず結論ですが、最善の選択肢はグラートステイクとチタンペグの組み合わせです。
2つの使い分けは、最も重要なメイン部分にグラートステイク。その他サブ的な場所はチタンペグを使用します。
ゼクーM用に揃えるペグ本数
①グラートステイク28 6本
②チタンペグ25cm 12本
③チタンペグ20cm 15本
合計 33本
この2つを選択した理由は、「打ち込む楽しさ」と「圧倒的な軽さ」のバランスを取った為です。
ゼクーMのペグダウン位置を図で表しながら、ご紹介します。
ゼクーMのメインペグ18本
図:G グラートステイク28 6本
まず、テント本体を固定する最も重量な6カ所には、長さ・保持力ともに文句のないグラートステイク28を選びました。
重要部位をガッチリと固定するには長さが必要です。
ですが、長いペグを打つ際、多少の石は貫けないと手は疲れるしかなりのストレスを感じます。よって、鍛造は重要な条件になります。
グラートステイクはパッと見では打ちづらそうに見えますが、ハンマーの力を四角い面で受ける為、力を効率良くペグに伝えガンガン刺さっていきます。
「超、気持ちいい!」これまで、打つ事が楽しいと思ったのは、このペグだけです。
打ち込む楽しさ、気持ちよさなんて考えた事なかったですが、かなり大事です。
デザインもかっこ良く、ペグを眺めながらお酒が飲めます(笑)
所有欲も満たしてくれるので、ゼクーと合わせて使いたいですね。
ゼクーの二股化したポールを抑える用途でも、グラートステイクはガッチリと保持してくれます。
図:グレーのT チタンペグ25cm 6本
次に重要なガイロープ固定の6カ所にはチタンペグ25cmを選択。
高い強度を誇るチタン、そして25cmの絶妙な長さは、どんな環境でもオールマイティーに対応します。20cmがメジャーな長さですが、柔らかい地面では不安を感じる事も多いのです。
唯一のデメリットはペグのヘッドが小さい為に打ち損じがある事。打つ楽しさ・気持ちよさの面ではグラートステイクが圧倒的に優れます。が、全てこれでは重さがとんでもない事になるため、チタンペグと使い分けます。
※ここまでの12本が、ゼクーMの設営に最低限必要となります。
図:オレンジのT チタンペグ25cm 6本(強風時)
この6本は強風時の補強用です。風が弱い日は不要になります。
固い地面であれば20cmでもいいです。が、初めて行くキャンプ場のコンディションなんて、わからないんですよね。
となると、どんな地面でも対応できる強度と風に耐えるある程度の長さが欲しい。ここでもチタンペグ25cmが良い選択になります。
風が弱けりゃ使わないけど、軽いから「とりあえず持っていける」。チタンの軽さは本当に助かります。
ゼクーMのサブペグ15本
サブペグ=スカート固定用のペグです。
ゼクーMのスカート6辺×2カ所=12本
エクステンションフレームの中央下部に3か所で計15本です。
スカートなんて固定する必要あるの?と最初は思っていましたので、持参せず初張りへ。
よしできた!と言ったすぐ後…ひゅーーーっ!バタバタバタバタ…
がんばって設営したテント内は砂埃だらけになってしまいました(泣
スカートを固定しないと風が吹く度にバタついて、結構な砂ぼこりや芝が舞い込みます。
リビングシートを使用した「お座敷スタイル」を考えているならば、スカートは固定する事をオススメします。土間スタイルでも、スカートを押さえないと冬はかなり寒いです。
スカートを薪や石で押さえてもいいのですが、せっかくカッコいいゼクーが台無しになりそう。。
ペグでピシッと固定すれば、ゼクーもかなりかっこよく見える!
必要本数は15本。この本数を、鋳造や鍛造ペグで揃えたらかなりの重さになります。
(ていうか、僕はやばい重さになりました。大後悔…)
持ち運びは軽くしたい。スカートの固定用だから短くていい。でも、固い地面でも打てるだけの強度は欲しい。
そんなわがままに対応してくれるチタンペグは、やっぱり優秀です。
定番のスームルーム。なんと1本40g!ゼクー用に15本買ってもわずか600gです。
アルミペグや鋳造ペグじゃダメなの???
さて、ここまでガッツリと無視しているものがあります。
アルミペグと鋳造ペグ(鍛造でははい鉄ペグ)です。
個人的な結論ですが、この2つは「最善の選択」にはなりません。
考え方は人それぞれです。環境により、「最善」も変わります。
僕の考える「最善」とは、下記2点です。
・どんな環境でも対応できる事
・使い分けをする必要がない事
よく見かけるのが、地面の固さによって使い分けましょう、なんて内容。
「固いサイトでは鍛造を!芝サイトではアルミでOK!」
うん。そうだね…。でもさあ、行く前に地面の固さなんて分からんのよ。
同じキャンプ場内でも、固さが全然違うとか普通にあるのよ。。
仮に事前に分かったとしても、そんなにたくさん買えないよ。。。
って、ことなんです。
アルミペグ
テントの付属品によくあるアルミペグ。石が多いサイトでは、歯が立ちません。曲がります。
固い地面に苦労して打ち込めたとしても、次は抜くのが大変です。ペグに結んだガイロープで引き抜くのはかなり力が必要です。仕方なくペグを横から叩いて引き抜いたら、やっぱり曲がってた…苦い経験です。
今は良くても、いつか必ず、打ち込めず途方に暮れる日が訪れます。ペグが原因でせっかくのキャンプを台無しにするのは悲しすぎます。
鋳造ペグ
鍛造ペグがいいよ!チタンペグもいいよ!
「はいはいそうですか。でもね、高い。高すぎるでしょ。ペグってそんなにお金かけるものなの?とりあえず鉄製ならなんとかなるっしょ!重さ?車だからよゆーよゆー」
はい。キャンプ始めたての頃の僕です。本気で殴りたい。
普通の鉄ペグは重かったけど、まあまあ行けましたよ。半年くらいは。
で、やっぱり訪れました。この日が。
みごとにグニャンです。
この日の地面は本当に固く、打っては石に当たり、打っては当たり、打ち直し。。。
どうにもならない場所は鍛造ペグやチタンペグに変えながら、本当に苦労した設営でした。
キャンプから帰ったあとも、3日以上手の痛みがとれないほどに…。
鍛造とチタンの強度のありがたみを、身を持って感じた1日になりました。
これをきっかけに、ペグ買い替えのターンに入ったわけです。
一番の無駄は、やっぱり買い替え
現在の所持ペグは50本。タープを買った事も理由ですが、ずいぶん増えたものです。
で、そのうち買い替えたいのが、22本。ほぼ半分(笑)
金額、計算したくない…もったいない、本当に、もったいない。。
買い替えというか、買い直し。やっぱりこれが一番の無駄なんですよね。
最初からわかっていれば、お金も無駄にせず、ペグの重さで悩むこともなかったのに…
愚痴が止まらなくなりそうなので、もうやめます(笑)
皆さま、僕と同じ過ちをしないよう、ご注意くださいね。
ペグハンマーはフック付きがオススメ!
安いペグを買って、失敗しました。。
が、ハンマーは安価なものでも充分使えました。
使用しているのはYOGOTOのペグハンマーです。
2,000円台で購入でき(2021年11月時点)、ペグ抜き用のフックもあります。
ペグ抜きの有無で、撤収に掛かる時間は雲泥の差になります。もはやフックなしは考えられません。
また、ペグは力でなく遠心力で打つものです。よって、ある程度の長さと重量があると打ちやすい。
YOGOTOのハンマーはペグハンマーに求められる条件を全て満たしており、買い替える気にならないほど気に入っています。Amazonの高評価にも納得ですね。
これは本当に、「当たり」でした。
まとめ:ベストな選択は、打つ楽しさと重さのトレードオフ
グラートステイクは、打つ楽しさを教えてくれたペグです。
チタンペグは、その圧倒的な軽さで驚きと快適さを与えてくれました。
繰り返しになりますが、ベストな選択は人によって違います。
が、今回紹介した2つのペグは多くの人を満足させてくれる物です。
あとは、優先度からどっちを多くするか決めれば良いと思います。
(僕のように)後悔しない選択で、楽しいキャンプライフを送ってもらえれば、とても嬉しく思います。
では、また。