福善刃物工業のペグ「打刀16センチ」をレビューします。
このペグ、ハマる人には超ハマります。
軽さ、コンパクトさ、かっこよさで注目されますが、個人的には「テントをかっこよく見せる」という点がとても魅力的に感じました。
半年ほど使用して感じたメリット・デメリットについて、ご紹介していきます。
※今回の用途は「スカート固定用」としての評価です。また、打刀には20cm、28cmもありサイズ・重量・厚み・使用感は異なります。当記事はあくまでも16cmのレビューですので、ご了承ください。
打刀16センチのざっくりスペック
サイズ:全長160mm×幅13.5mm×厚み2.5mm
重 量:16g
材 質:刃物用ステンレス鋼
製造国:日本
価 格:1500円(税込み、4本セット)
特徴は何より圧倒的な軽さ。わかっていても、手にした時は驚きました。
従来のペグとは次元の違うレベルで、手に持つ際は”握る”より、”つまむ”といった印象です。
公式サイトはこちら→福善公式オンラインショップ
メリット①「存在を消す」という魅力
打刀を使用して感じた最大のメリットは「ペグの存在を消す」事です。
上記画像はスカートを打刀16cmで固定していますが、「ペグの存在感」を全く感じさせません。
だからこそ、ゼクーMのかっこ良さを引き立ててくれていると感じます。
一方こちらは、20cmのスチールペグで固定した画像。
かなりゴツゴツとした印象を受けます。ちょっと、スマートとは言えないですね。
また、スカートは「固定されれば良い」為、長さは不要です。16cmの短さは設営のストレスも減ります。
そこまでこだわるの?と突っ込まれそうですが、かっこいいテントはかっこよく立てたい!
スマートに、美しく設営したい!と思うんです。
そんな僕にとって、この打刀というペグは最高の選択になりました。
打刀を使うようになってからは、設営後にニンマリとする事が増えました(笑)
メリット②次元の違う、コンパクトさ
これはすごいとか、圧倒的とか、そんなレベルではありません。
これまでとは「次元の違う」コンパクトさと軽量さです。
手持ちのペグで比較しました。すべて8本です。
左から直径10mmスチールペグ、直径7mmチタンペグ、厚み2.5mm打ち刀です。
「次元が違う」という表現が大げさではない事が伝わるかと思います。
設営時にスチールペグ8本をまとめて持とうとは思いませんが、打刀なら倍の16本でも余裕です。
フラットな形状の為、綺麗にまとまるのも嬉しいです。
画像はトラスコツールボックスに収納した状態。
スチールペグ20cm×16本をすべて打刀16センチに入れ替えたのですが、ペグケースはスッカスカになってしまいました。
そのぶん、グローブや非常用ガイロープを収納できるようになりました。
こんな所に入るの?ってスペースに、しれっと収まります。感動します。
打刀16cmは「スカート固定専用」として購入しました。
スカートのループって結構小さいですが、フラットな打刀は「スッ」と入ります。
抜くときも楽でストレスを感じません。
スチールペグの場合、ループに入れにくく、抜いた時も土や泥が付着しやすかったです。
厚みが薄いからこそ、使いやすくストレスが少ない。想定外のメリットでした。
注意点①ペグハンマーとの相性
打刀16センチは、ペグハンマーとの相性に注意が必要です。
上記のようにペグを抜く際、一般的な引っ掛け方をすると多くのハンマーがペグに掛かりません。
フック先端が細身のペグハンマーであれば、横向きに引っ掛ける事ができます。
この掛け方ができないペグハンマーで使用する場合、硬い地面からの引き抜きにストレスを感じるかもしれません。
手持ちのうち、横向きで掛けられたハンマーは下記2つです。
ゼインアーツのグラートハンマーと、YOGOTOのペグハンマーは横向きであれば打刀に引っ掛けることができました。
縦では掛かりませんが、横向きで掛ける事ができれば実用上問題ありません。
いけると思っていたスノーピークのペグハンマープロSは縦でも横でも引っかかりませんでした。ちょっと残念。
引き抜きには打刀で打刀を抜くという方法もあります。
が、この場合は予備が1本必要になり、力も入れづらいです。
引っかかるペグハンマーがあるならば、それを使う方が圧倒的に楽です。
最も大事なのは、この幅が5.5mmだということです。
ハンマーとの相性は結構シビアなので、事前に確認できると安心です。
と、ここまで書いておいてアレですが、そもそもこの製品はULペグの分類。ULスタイルならばこれらのハンマーは使わないような気もします。
注意点②打ち込み時の力加減
打刀16cmは曲がらないか?
については「使い方次第では曲がります」が答え。
とはいえ補足すると、鍛造でもチタンペグでも曲がるときは曲がるので、曲がらないペグはないと思うべきです。
強度が高いとはいえ、厚み2.5mmですからね。
僕が曲げてしまった使用環境も補足します。若干、シビアな環境での使用でした。
・使用期間:約半年(キャンプで11回使用)
・使用環境:固めの地面での使用が多い
※曲がった場所は、ふもとっぱらキャンプ場。その中でも最も地面が固いと言われるエリアでした。
僕からアドバイスをするならば、鍛造やチタンペグのように「ガンガン打つ」ことはオススメしません。
厚み2.5mmということを忘れずに、「優しくコツコツ打つ」がイメージがいいかなと感じました。この感覚は、使ってみればすぐに分かります。
注意点③紛失に注意
コンパクトさゆえ、紛失には注意が必要です。
高さのある草むらに放置すると、見失いやすいのでお気をつけ下さい。
撤収時は、本数の確認をしたほうがよいです。
かっこいいペグなので、失くすとたぶんショックが大きいです。
まとめ:ハマる人には超ハマるペグ
せっかく美しくデザインされたテント、そんなテントはやっぱり綺麗に張りたい!
自然の中に佇む、美しいテントの写真をたくさん撮影したい!
僕と同じような想いを持つ方には、絶対にハマる逸品かと思います。
こんなにも、テントをスマートに見せてくれるペグは他にありませんからね。
以上!福善工業 打刀16cmのレビューでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。