設営は簡単だけど、綺麗に立てるのは難しい。ゼクーにはそんな印象があります。
1年ほど使用してきましたが、満足のいく仕上がりにできたのはほんの数回だけ。
もっときれいに!かっこよく!かつ、簡単に!どうにかできないかと悩み抜いた結果、設営ガイドを自作することにしました。
で、使ってみた結果…大満足!!
というわけで、ゼクーMの設営ガイドの作り方&ガイドを使った設営方法について、ご紹介しようと思います。
※2023年に発売されたゼクーM TCでも同じように使用できます。
設営ガイドで立てたゼクーM
まず始めに、自作の設営ガイドで立てたゼクーMをご覧ください。
これまでは、一方からは綺麗に見えるけど反対からはイマイチ…ってことも多かったですが、今回はどの角度からみても100点!と胸を張れる出来に仕上がりました。
間違いなく過去最高の仕上がりになったと思います。(嬉しくて写真撮りまくりでした…)
いつもビルディングテープとにらめっこして、どれだけ丁寧にやっても「歪んでるわ…」の繰り返しだったのに。ペグの打ち直しもなく設営も早かったんです。
このクオリティで毎回設営できたら、もっとキャンプも楽しめそうです。
設営ガイドがあれば、それができると実感しました。
設営ガイドを使ったゼクーの設営方法
設営ガイドの使い方はとても簡単です。
見た瞬間、分かる方も多いですよね。テンマクのサーカスと同じ使い方です。
ゼクーは通常、ビルディングテープに沿って4カ所をペグダウン。センターポールを立てた後、のこり2カ所をペグダウンして六角形を作ります。
ですが、設営ガイドの場合は中心から線に合わせて紐を伸ばして位置決めすることで、頂点の6カ所を最初に全てペグダウンしてしまいます。
まず、設営場所の中央に設営ガイドを置き、ガイロープをかけて中心をペグダウンします。
※設営ガイドの向きがそのままゼクーの向きになります。
※撮影時は風が強く、ペグを重しにしました。
設営ガイドの「線」にガイロープをきっちりと重ね合わせ、ピンと張ります。
頂点側のガイロープの輪(または目印)部をペグダウンします。
中心から228~230cmの位置です。
※この輪が小さすぎるとペグを打った後ガイロープがはずせなくなるのでご注意を。
注意点
引っ張ったガイロープに高低差があると、距離が狂うので地面から浮かないように。
ペグダウン位置に石があった場合は、中心部を向いて右か左にずらします。※前後にずらすと、弛むorきつくて幕が届かなくなる可能性があります。
同じように6カ所ペグダウンしていきます。
移動時に設営ガイドが動かないように注意しましょう。
※この後に微調整する可能性もあるので、ペグは浅めに。
6本打ち込んだら設営ガイドの役割は終わりです。片付けてOK。
幕を広げ、打ったペグに固定していきます。
上部ベンチレーションの位置=大開口部になるので、好みの向きに合わせます。
設営ガイドを使うと「正面が決めやすい」というのが大きなメリットです。
①幕を適当に広げ、ベンチレーションを見つける
(大きく綺麗に広げる必要はありません)
②ベンチレーションの左側の縫い目をたどり②の位置をペグ掛ける
③そこから端を伝い、③の位置をペグに掛ける。
④~以降、円を描くように端を伝い、引っ掛けていく。
センターポールは大開口部を開けて中に入り、中心に立てます。
あとは通常通り設営するだけです。
完成!
ゼクーM用設営ガイドの作り方
設営ガイドは簡単に作れます。
材料はダイソーで全て揃います。計330円です。
・ガイロープ 3m
・キャンピングテーブル用マット 51×35cm
今回の用途では、ガイロープは伸縮性の”ない”ものが良いです。よって、ダイソー品をチョイス。
はじめはゼインアーツ純正のガイロープで作成したのですが、引っ張った際に伸縮性が仇となり、寸法がぶれやすいという問題がありました。
設営ガイド本体になるマットは、下記の点で優れており、ダイソーマットを選択しました。
・適度な厚みがあり、多少の風でブレない。
・ハサミで切っても、端がほつれない。
・折れシワが付きにくい。
これも最初は、ウッドチェアの収納袋で作ったのですが、軽すぎ、シワになりやすいという欠点がありました。シワがあるとペグダウン位置がブレるので、重要なポイントです。
ダイソーマットは、表面は合皮でツルツル。裏面はフェルト調でさらさらした感触です。
使用時は、合皮面を下にしたほうが汚れがつきにくいです。
まず、ダイソーマットに正六角形を書きます。裏面になる合皮面に書きます。
設営ガイドは大きい方が使いやすいので、マットをぎりぎりいっぱいまで使えるサイズの一辺20cmにしました。
正六角形はいろいろな書き方がありますが、今回は定規のみで書きました。
まず、縦横の中央に線を引き、中心から左右に10cmと20cmの位置に目印をして、外周をつなぐ方法にしました。
正六角形を書いたら、ハサミで切っていきます。端はぴったりサイズかと思いきや、片側だけ数ミリあまりました。
フェルト面(使用時に上になる面)の対角線に線を引きます。少し離れてもはっきりと見えるよう、しっかりと引きます。
最後にペグを刺す中心に穴を開けます。折りたたんでニッパーで開けました。
※開けすぎると使用時にズレやすくなります。使用するペグの太さと同じ径にできると良いです。
ガイロープは、片側端部を輪の形にし、そこから228~230cmの箇所を同じく輪(または目印)を付けます。
ゼクーMは中心から頂点までの距離220cm+8~10cmにします。ペグダウンするゴムロープ部は10cmほどありますが、ギリギリを狙いすぎると届かない時に面倒なので、はじめは余裕を見ておき、設営した具合を見てから調整すると良いです。
ゼクーL用に作成するならば、270cm+8~10cmで良いと思います。
※8~10cmと幅があるのは、個体によって誤差があるからです。
例えば、下記画像のように同じテントでもペグダウンループの大きさが違っていたりします。結び位置を調整し、事前に6カ所の長さを揃えておくことをオススメします。
ガイロープの長さは設営後の状態をみて、微調整してみて下さい。
参考までに僕の場合は、ペグダウンロープ部は結び目まで約10cm。ガイロープ長は230cmでちょうど良い感じになりました。
これで完成!
設営ガイドのメリット
設営ガイドを実際に使ってみて、多くのメリットを感じました。
簡単!綺麗!はやい!かっこいい!
ビルディングテープでの設営って、結構悩むんです。四角形にペグダウン…正しい場所にできているか分からない。そしていつも、ずれている…。だからいつも修正する。
設営ガイドの場合は、迷いがありません。確実に正しい場所を捉えることができます。
迷わないから早い。正しい位置だから綺麗、そしてかっこいい。幸せです。
以前までは、設営時にほぼ毎回修正していました。今は一発で決まります。修正はまったく必要なくなりました。その分だけ、時間をたっぷりつかえて嬉しいです。
正面が決めやすい
ゼクーの正面を大開口部にする方は多いと思います。が、ビルディングテープで設営の場合、この正面が最初の工程の四角形からちょっと角度がずれるんですよね。
設営ガイドならば、ガイドの向きとゼクーの向きが同じになります。超、楽です。
幕の折りたたみも簡単になる
ゼクーを折りたたむ時に、ビルディングテープがかなり邪魔です。ごちゃごちゃしてしまいます。
設営ガイドでの設営が安定した為、ビルディングテープのうち長い3本を取り外しました。撤収時も「だら~ん」となるテープがなくなり、とても畳やすくなりました。
シワが付きやすい幕なので、これは嬉しい!
以上、ゼクーの設営ガイドについてご紹介させていただきました。
ずっと悩み続けてきましたが、やっと目標を達成できた実感があり、まさに感無量です。
ゼクーの設営に悩んでいる方はぜひ、お試しください!
テントをかっこよく張れると、キャンプの楽しさもきっと増しますよ。
参考になれば、僕もとても嬉しいです。
以上、最後までお読み頂き、ありがとうございました。